痛みや不調のセンサーである、筋膜の構造をご紹介

以前こちらのブログにて筋膜について説明しました。
今回も筋膜について断面図をみながら紹介させていただきます。
皮膚から骨までの横から見た断面図
上から順番に、皮膚、脂肪、筋膜、筋肉、骨となっています。
筋肉を上を覆っているのが筋膜で、バンドのように強い組織になっています。
この筋膜には役割がいくつかあります。
- 筋肉や内臓の形を保護する
- 痛みや不調などの感覚のセンサーになる
- 筋肉が生み出した力をさまざまな部分に伝達する
上記が一般的によく言われる筋膜の役割です。そのほかにもさまざまな役割があり、身体の中のほとんどに筋膜が存在しているため、身体の健康には筋膜ケアが必須ということが医学的にも証明されています。
筋膜のケアにはさまざまな方法があります。
- 運動
- 睡眠
- 食事
- 保温
あたり前なことがほとんどで落胆するかもしれませんが、とても大切なことです。
ただ、筋膜自体が筋肉などに癒着(くっつく)してしまうと、上記だけでは解決しないことが多いです。
その場合、細かく強固な癒着をとっていくには2つアプローチ方法があります。
1ハイドロリリース:医師が行う注射療法です。生理食塩水を注射で癒着した筋膜の部分に注入し、筋膜間にたわみをつくります。
2筋膜マニピュレーション:理学療法士が行う、徒手療法(手で行う治療)です。解剖学的にストレスがかかりやすい400以上の筋膜ポイントから、個人個人の筋膜が癒着しているポイントを見つけ出し、摩擦熱により筋膜間にたわみをつくります。
どちらも痛みや不調に応じて選択されるものになりますが、筋膜への治療により改善する可能性が2パターンあることにより広がります。
お身体のケアで変化が出づらい方は、一度筋膜に着目してみるのも良いかもしれません。