膝の痛みに対する改善例

今回は膝の症状でお悩みの方の一例をお伝えさせていただきます。
【Bさん】
エアロビクスを習慣的に行っており、運動後に膝の痛みが生じる。
【痛みの箇所】
左膝の内側
腫れている感じや熱を持った感じもする。
【痛みが出る動き】
歩行
膝が痛みにより最後まで曲げきれないため、しゃがみ込みができない。
長時間座ったところからの立ち上がりなど、不動からの動作で膝がボキッとなる
【身体の評価】
- 整形外科にて、レントゲンの検査は受けられており、レントゲン上では骨の隙間がやや狭いが、ほとんど変形はない状態だったとのこと。
- 膝関節の内側を圧迫すると痛みがありました。
- 膝を曲げると痛みが出るため、深く曲げられない状態。
- しゃがみこみはできない状態。
- 姿勢:お腹が抜けて、腰が反っているような姿勢

↑まっすぐ立っていても膝が伸び切らない状態でした。
【施術】
1回目
初回は膝周りが炎症しているような状態であり、一度整形外科にて、骨以外の問題がないか確認していただきました。
そこで超音波検査の結果、膝の関節周りに水が溜まっていることが分かりました。
水が溜まっているということは膝にストレスがかかり、炎症している状態の一つですので、まずは炎症を抑えるために、やってはいけない動きや、注意すべきポイントをお伝えさせていただきました。
また、より膝の腫れを軽減するために、包帯などで圧迫していただくこととしました。
2回目
2週間後に経過を伺うこととしました。
腫れや痛みは軽減していたため、中の方の症状はこのまま様子を見ていくこととしました。
膝がまだしっかり曲げられない状態と、長時間座った状態から立つときの痛みが残っているため、そちらに介入していくこととしました。
同じ体勢から急に動かすときに痛む症状は、”筋膜”の痛みであることが多いため、筋膜へのアプローチを選択しました。
その時行った筋膜の施術ポイントは以下です。
上記のポイントへの介入を間を空けて、2セッション行ったところ、膝の可動域が向上し、完全にしゃがめることができるようになりました!
残るは、エアロビなどで運動が終わったとの痛みです。
運動中ではなく、終わったとの痛みの場合、身体の使い方が崩れており、動きを修正する必要があると考えました。
動きの評価はこちらです。
- お腹の圧が抜けており、反り腰になっている
- 反り腰になっているため、身体の重心がつま先重心になっている
- ジャンプした時などに、過度に膝のお皿の前側にストレスがかかっている状態になっている。
- 上記の状態が繰り返されることで、膝が炎症してしまった。
このような評価・考察をしました。
これに対して行ったエクササイズはこちらです。
まずは重心を後ろに持っていくために、腹圧を高めるエクササイズです。
次に左膝が少し曲がった状態であり、それを修正するエクササイズです。
膝を伸ばす筋力向上+ふくらはぎの筋肉を柔らかくする効果が見込まれます。
【結果】
筋膜へのアプローチと、動きの修正を行ったところ、立っている時の膝のポジションが大幅に変わりました。

残る課題はハードな運動でも耐えられるように、エクササイズのバリエーションや耐久性を増やしたり、膝のケアを入念に行っていくことかと考えております。
今回は膝の症状や状態をしっかりと見極めながら、膝の症状改善に向かってきている一例のご紹介でした。
膝に関わらず、さまざまな症状でお悩みの方はお気軽にご連絡ください。