【足の痛み改善例】筋膜での施術例をご紹介します

先日ご来店いただいた、足部の痛みとアキレス腱、シンスプリントでお悩みの方の一例をご紹介いたします。
【Aさん】
マラソンを行っており、大会に向けて毎日かなりの距離を走っている。
スピードは4:30/km。
主訴は今季マラソン最後の大会なので、長く続く足の痛みをなんとか解決したい。
【痛みの箇所】
①左足首外くるぶしの下
②右アキレス腱、ふくらはぎ内側

詳細な症状は以下のようでした。
・朝方、両足の痛みで階段を前向きに降りることができない。
・左足首はハードな練習後翌日、歩行でも痛む。
・右アキレス腱はしゃがみこみで痛む。ふくらはぎが張ってしゃがめない。
・夜の痛みはない。
【痛みが出る動き】
左足:ケンケン、ダッシュ
右足:ケンケン、しゃがみこみ
【既往歴】
両足首捻挫
左中足骨疲労骨折
左臀部〜足にかけての坐骨神経痛
【施術】
筋膜に対する影響が考えられたため、身体全体の筋膜の硬さを細かくチェックしていき、触診の結果、以下のポイントに密度が高い箇所が見つけられたため、施術していきました。
初回はまず左足のみを施術しました。

その結果、痛みの軽減が初回にしてみられました。
同時に左側の坐骨神経痛も解消されました。
仮説ではありますが、左の坐骨神経痛は昔に受傷された、左の中足骨骨折から筋膜の牽引力が加わり、坐骨まで症状が出ていたのではないかと考えられます。
↓図のようなイメージです。

筋膜の施術では、一見関係のなさそうな箇所でも影響していることが多々あります。
左足は次回のセッションで対応することとなりました。
2回目、右足に対して以下のポイントに筋膜の硬さが見受けられたため、施術して行きました。

しかし、結果はあまり変わらず、痛みが残っていました。
3回目まで経過観察していただき、しばらく様子をみることにしました。
4週間後、3回目のセッションでご来店いただき、3回目にいらした時は少し痛みが軽減してはいたものの、まだ痛みが残っている状態とのことでした。
再度触診検証して行きました。すると前回とは違う筋膜のポイントに硬さがみられたため、今回をその箇所をリリースしていきました。

前回と違うポイントに筋膜の硬さがみられたのは、筋膜は一度施術をすると、身体の感覚や緊張のバランスに変化が出るため、起きた現象だと考えられます。
施術後が以下です。
少し痛みが残るも、8割型回復しているようでした。
その後再発予防に、硬さがでやすいポイントに対するセルフケアと、ホームエクササイズをお伝えさせていただきました。
無事ラストの大会で有終の美を飾ることができのを祈るばかりです!
最後にとても嬉しいご感想もいただきました!

今回のケースは筋膜での施術と、エクササイズを兼ね備えた一例でしたが、足部の痛みに関わらず、首、肩、腰、腕、肘、手、股関節、膝など、さまざまな症状にとても有効に働くことが多々あります。
”痛み”という感覚に、持続的に変化をもたらしやすい技術を、少しでも多くの方に実感いただけますと幸いです。
何かお困りの際はお気軽にお問い合わせください。