理学療法士とは?

理学療法士とはどのような専門家なのかご存じでしょうか?
なんとなく聞いたことがある、病院の人、リハビリをする人、などなど様々なイメージがあるかと思います。
今回は理学療法士とは?について見ていきたいと思います。
私自身、理学療法士の資格を取得し10年ほど経ちますが、理学療法士の役割は広く、詳細に定義できる人は少ないのではないかと思っております。
厚生労働省の定義ではこのように書かれています。
理学療法士はPhysical Therapist(PT)とも呼ばれます。ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。治療や支援の内容については、理学療法士が対象者ひとりひとりについて医学的・社会的視点から身体能力や生活環境等を十分に評価し、それぞれの目標に向けて適切なプログラムを作成します。1)
理学療法士とは簡単に、科学的な根拠と実体験的な技術を駆使し、病気やケガ、高齢、障害などによって身体機能が低下した人が求めるゴールへの道筋をたて、サポートする専門家です。
他のセラピストとの違いは、明確な根拠に基づき、その人それぞれの特徴を分析し、結果に繋げることが得意としています。
根拠を持って一人一人のお身体を分析、治療することで、より安全に改善に向かうことが可能です。
以前私が医師の方とお話する機会があり、このような話をされていました。
「医師は診断を行うスペシャリスト。明らかな病気を的確に見つけ出し、それに応じたもっとも良い治療の選択肢を提案する人。理学療法士は治療のスペシャリスト。医師が判断した病気に対して、適切な治療プログラムをたて、改善につなげていく人。」
このように解釈されていました。
私もそのご意見にとても共感し、納得したのを覚えています。
医師をはじめ、トレーナーや福祉の方々と連携を取りながらチームプレイを行なっていくことが、患者さんの問題を解決する早道です。
結論、理学療法士とは、他業種と連携しながら、医学的根拠に基づき、痛みなどの身体の不調で困っている方を改善・サポートするスペシャリストと認識してもよいのではないかと思います。
1)日本理学療法士協会公式サイト https://www.japanpt.or.jp/about_pt/therapist/